FC2ブログ

油断大敵

2011.02.28.23:56

脳外科医の林成之氏が仰るには、人間の脳は「勝った」とか「もうゴールだ」と思った瞬間に働きを止めてしまうものらしい。

前にテレビで実験をやっていたのをご覧になった方もいると思う。うる覚えだが確かパネル上の点滅する点を被験者がポインターみたいなものでタッチしていく速さを記録するのだが、一方には残り時間を言わないで制限時間になったら「止め」という、もう一方には制限時間が近くなったら「あと何秒」とか教えてやる。そうやってお互いの正しく押せた数を比べるというものだったのだが、「あと何秒」と言われた方は確かに言われた直後からスピードが落ちたり間違いが増えた、という実験結果が出たのだった。

林氏は北島康介ら水泳日本代表チームへ脳科学の視点からアドバイスを求められた時に、それまでによく見られたゴール前での失速傾向はこの「勝った」「もうすぐゴールだ」と考える事による脳の機能低下に原因があると考えられた。そこでそれを逆手に取り「壁にタッチした瞬間をゴールと思わずに、壁にタッチして振り返って電光掲示板のタイムを見た瞬間をゴールと思え」というふうにいわば脳の設定を変えたのだそうだ。先の北京オリンピックの日本競泳陣のメダル獲得にはこのような脳科学のアプローチが大いに役立ったという話。

「100里を行くものは、90里を半ばとす」という言葉がある。
いきなり話が大きくなってしまうようだが、通じるものは似ているかと思う。2,000mという距離にせよボート部に在籍する4年間という時間にせよ、この言葉は当てはまると思う。あと10里のところで「よくここまできた」ではなく「やっと半分、まだこれからだ」と考えることが出来たら、確かにそれは大きな違いを生むだろうなと思う。

それにしてもこの林先生の話、昨日のトライアルの前にしとくんだったなー、岩澤君。
今度のトライアルはイージーオールしてモニターの記録を見た瞬間をゴールとしよう。
スポンサーサイト



プロフィール

谷津             (平成5年卒業)

Author:谷津             (平成5年卒業)
週末コーチの練習日誌と日々の雑感です。
気軽にコメントお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR