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ミーティングで話したこと

2012.12.27.01:31

いきなり引用です。

「前人未踏の868本のホームラン記録を持つ王貞治氏は、毎年キャンプインのインタビューでは、よくこう言っていた。
『去年、三冠王がとれたとか、55本もホームランが打てたということは、確かに良かったと思っている。でも、正直な気持ち、いつもキャンプのこの頃になると、今年はひょっとして1本も打てないんじゃないかと思って怖くなるんだよ。僕はその怖さを打ち消すためにも、やっぱり一にも二にも練習するしかないと思っている』
プロボクシングの名コーチだった故カス・ダマト氏もこう言う。
『一流のボクサーほど、試合の何ヶ月も前からゴングが鳴るまで、ずっと怖がっているもんさ。怖いから練習するんだよ。ところが三流の奴ときたら、ゴングが鳴るまでは平気な顔をしてろくな練習もしない。それが始まったとたんにガタガタ振るえるんだから、勝てっこないやね。恐怖心というのは火のようなもので、使い方によってはこれほど便利なものはないが、ちょっと間違うとたちまちわれわれを焼き尽くしてしまう。』」
  (白石豊・脇元幸一共著 「スポーツ選手のための心身調律プログラム」大修館書店)

商大ボート部は追われる立場ではなく追う立場である。だから「恐怖心」で練習をしなければ、という心境になかなかなれない。

そういえば以前武田大作氏が講演の中でこう言っていた。
「自分は決して精神的に強い人間じゃありません。誰かに抜かれるんじゃないかと思っていつもビビっているから練習するんです」

いわゆる常勝集団、例えばボートの男子でいえば日大、女子でいえば早稲田などももしかするとこの手の恐怖心との戦いをバネにしている面もあるかも知れない。

一般的にモチベーションの強さには3つの段階があるという。

① 強い願望・・・「絶対○○してやる」「○○になってやる」
② 義務感、恐怖感・・・「○○しないと怒られる」「○○しないと負けるかも」
③ 希望・・・「○○出来たらいいな」

今までの商大は恐らく③あたりにいることだろう。恐怖心も無い上に、本来恐怖心を与える立場でなくてはならないのに、それも出来ていない。

③ の希望というモチベーションは
「諦めれば済む」
という側面を併せ持っている。
諦めてもいいと思えば焦ったりビビッたりする雰囲気も生まれないし、人の見てないところで手を抜いたりもするだろう。
つまりは義務感や恐怖心にあおられてやっているレベルの方がまだマシということだ。

③が②のレベルに勝とうと思ったら、一気に①に行くしかない。それもある種集団クレイジーとも言えるような領域にまで突っ込んでいかないと、決して③と①は地続きではない。

10月の新人戦の時に「来年の商大は恐ろしいぞと戸田の連中に思わせるようなレースをしてこい」とハッパをかけたのを1年目漕手は覚えているだろうか。せめて恐怖心を与えられるレベルにはなろう。いわゆる「番狂わせ」を起こす喜びである。それも部全体で言ってるだけでなく、そこに漕手1人1人が自分自身の価値観とかやりがい、自己実現の方向を重ね合わせよう。負けても失うものが無いというのは、逆に言えばいくらでも思い切った事が出来るということであって、そこにやりがいを感じない手はないと思うのである。
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谷津             (平成5年卒業)

Author:谷津             (平成5年卒業)
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